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「我々の空気〜我々の太陽〜共に歩もう〜この大地で〜」
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もう10年以上になるよな、歌われなくなって・・・」
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「まだ、たまにお父さんが歌ってますよ。」ピーラが言った。
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「まさか・・・そんな・・・」おじいさんはいぶかしげている。
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この歌は緑族とおじいさん達ネイティブの繁栄を願う歌だったのだ。
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しばらく沈黙が続いた。おじいさんは考え込んだままだった。
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「ん?もしかしたらアルメリアかもしれんな。降りてみるか。」
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レバーを倒して出力を少し下げた。機体は滑らかに滑空していった。
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「よし!手伝うぞ」おじいさんは大股で近づいていった。
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いつのまにか、さっきの繁栄の歌をみんな口ずさんでいた。
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