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「うぅ・・」ピーラはなんとか無事であった。しかし、
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「おい!テェテゥムしっかりしろ!」ピーラはテトムの体を揺すった。
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おじいさんは後部座席へ体を乗り出し、テトムに手を延ばした。
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テトムを抱きかかえると機体から飛び下りた。着地と同時に後ろを振り返ると、
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ピーラが左手だけを使って不器用に降りようとしている。
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あわててテトムを地面に寝かせると、ピーラを抱きかかえて降ろした。
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少し離れるとおじいさんはテトムに人工呼吸を施した。
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少しして心臓も止まっていることに気付いた。「ま、まずい」
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全身から汗が滝のように吹き出た。ピーラはオロオロするばかりだった。
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「ああ、なんてことだあ」叫びながらもマッサージを続けていた。
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また、頭の中で声がした。「うわっ」おじいさんは動転した。
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声がするのも不思議だが、”心配ない”根拠も分からなかった。
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『テトムくんはまだ生きている。意識が体から離れているだけだ。
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テトムがこんな状態で、どうやって聞くのか教えて欲しいもんだ!」
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よく見ると頭からウサギのような2本の白い耳のようなものが出ていた。
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