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”夜”の淵は海の中から見た水面のようにきらめいていて、
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太陽の光は放射状に”夜”の中まで長く差し込んでいた。
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テトムはピーラにもこんな”夜”を見せてあげたいと思った。
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「テトム、もうすぐ抜けるぞ!」「うん!わかった!」
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地面に目をやると、ピーラが必死で”夜”から逃げようとしていた。
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「ピーーーラッ」「テェトゥムーー助けてーー」「今、行くからねーー」
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「助けてよーー」ピーラはあまりの恐怖に走りながら泣きべそをかいていた。
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その物体はまっすぐピーラのほうへ低空で近づいていった。
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「おじいちゃん!あれなに?」「わからんが、ピーラをなんとしても助けなければ」
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おじいさんとテトムを乗せた機体は、謎の物体に近づいていった。
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「テェトゥムーー!これなにーー?」「わからないよーーー」
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謎の物体から放たれたネットがピーラを捕らえたのだ。
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